シニアレンズと言っても、様々なレンズがあります。 こちらでは当店でよくご紹介するレンズを使用状況に 応じて使い分けるレンズについて解説いたします。
<長所>
手元専用なので正確かつ一番ハッキリ
ご覧いただけます。
裁縫などの針仕事、製図のトレース、
長時間の記帳仕事など目の前での仕事に向きます。
<短所>
いわゆる「ながら作業」の場合、
ご覧になる距離が区々なので、
ピンボケしてしまう場所が出来て
舟をこぐ様な動作でピントあわせを
しなければなりません。
当店では特に医療従事者様(内科医ドクターなど診察で長時間デスクに座って検診される方など)パソコンのオペレーションなどデスクワーク時間が長い方などにご利用者が多いです。
<長所>
上記の手元専用に近い精度のハッキリ視野ですが、ちょっと先にある目標物まで見渡せるため、いわゆる「舟をこぐ」様な見方をする事無く、円滑に見渡せます。デスクトップパソコンなどはキーボードとディスプレーに距離の差がありますが自然なポジションでご覧いただけます。
<短所>
こちらも極めてお手元専用に近いピントであるため、デスク範囲外の距離のものはぼやけて見る事が出来ません。ご覧いただく為には外して頂くか、レンズ上部の部分(マイナス加入部分)を強めに矯正されているタイプのものにするとご覧頂けます。ただし、近用部分の明視視野範囲が規制されてきます。
当店では医療従事者(看護士さん、放射線技師さんなど)理容関連、レジスター、在庫管理従事者さんなど、室内ではあるが場所移動が多い職業の皆様がご利用になられます。
<こんな方がお奨め>
上記のとおり、いわゆる「機動力のあるお手元メガネ」です。普段メガネを掛けることは無いが、部屋の中で老眼鏡を掛けながらテレビが見たいから遠近両用メガネを作ると言われる方は遠近両用より手元が広く見られるこちらのタイプを検討されてもよいと思います。普段メガネに必要をお感じにならないのであれば、車の運転時に掛けることは無いでしょう。遠近両用は不都合なだけです。
最近の新提案型遠近両用レンズです。当店では上記の中近両用レンズにより近い近用ワイド視野でさらに車も運転したいというオールラウンダータイプとしてご提案してます。
<こんな方にお奨め>
室内作業が比較的多いが、外出営業もこなす内外で活動的なお仕事をされている方にお奨めです。
美容・理容関連、移動の多い医療従事者様など、さらに中近両用レンズでは間に合わない広範囲でのお仕事なら遠方まで見渡せるこちらの方が有利といえます。
ご存知のとおり、今一番紹介されているタイプのシニアレンズです。まさにオールラウンダーなレンズです。
<遠近両用レンズにもグレードがあります>
「最近は、遠近両用メガネは安くなった」というお話をよくお聞きいたします。もちろん以前に比べれば価格もお求めやすくなってきました。しかし、遠近両用レンズは各レンズメーカー様の最先端の技術です。コンピューターで設計するデザインなので性能も時代とともに進化します。
たとえば、
デジタルカメラには一流メーカーでありながら価格差がとてもあったりします。
価格差のあるデジカメは同じ性能でしょうか?答えは「NO」ですね。
レンズにもデザイン(性能)があります。各レンズメーカー様は「快適で自然に見られる」を目指して開発に余念がありません。そしてレンズデザイン(設計)にも「減価償却」があります。
昔からある遠近両用レンズのルーツといえるレンズです。
遠く専用レンズに小玉という老眼度数が貼り付けてあるので遠くも近くも広く見られ、当然「境目が無い遠近両用レンズ特有の揺らぎ」はありません。
遠くも近くも「専用」であるためともに広く見れますが、境目があるので境界線の部分でイメージジャンプと言うちらつきと、度が強くて調節力が無いシニアの方で(画像でご覧いただくように)中間距離がぼやける場合がある事、美観的なイメージが少々気になる方が多いのも事実です。
上の画像を見る限りでは一番オールラウンドな見え方をするレンズだと思われるかもしれません。
このレンズには「旬」があると思います。いわゆる「強い老眼度数」が必要な方はもの足りません。
<こんな方にお奨め>
遠く専用レンズに少しだけ手元が見られる度合いを入れてあるタイプなので、まず、遠近両用レンズをお考えの方、つまり初めてご利用になる方に向いてます。遠くの度数と近くの度数に差がありませんので、遠近両用レンズ特有の不快な「レンズの揺らぎ」が極めて少ないため、初めて遠近両用レンズを使われる方にはとても慣れ易いレンズと言えます。
またこのレンズは、遠近両用レンズを使わない若い世代の皆様で、長時間のパソコン作業で目が疲れるなどの症状の方々に使って頂けるようにというコンセプトで開発されているレンズなのです。
遠用専用レンズは一番精度があるレンズです。メガネ矯正はこのレンズが基準であるべきだと思います。ただし、調節力が弱い高年齢の方には画像の様に見えない部分が出現しますので不自由です。